昌輝のmasaki’s diary

昌輝のブログ

機会と脅威に対峙していく方策の検討が進められる。

昌輝です、マーケティングにはリポジショニングという、リフレーミングとよく似た概念がある。
製品やサービスそのものに手を加えるのではなく、人々の頭の中の商品の位置づけを変更することで、価値を生み出したり強めたりする取り組みだ。
例えばベビーせっけんを、肌への優しさを強調して、大人向けに販売するといった対応が該当する。
視点が変わると価値が生まれる。
この発想をリフレーミングはリポジショニングと共有する。
異なるのはそれが誰の視点かであ る。
フレーミングでは顧客のような外部者でなく、行き詰まった状況下において、まずは当事者自身の視点の問題と向き合う必要があることが強調される。
人は行き詰まったときに、変化のために新しい何かを求め、自らの外に目を向ける。
自然な心の動きだが、度が過ぎれば心理的なトラブルが起きる。
なぜならこうした行為は自分はこうあるべきだという思いと今の自分とのギャップを広げてしまうからだ。
この葛藤を克服しようと、さらに自らの外に理想や解決策を追い求めれば、今の自分を一層受け入れられなくなるという悪循環が起きる。
そこでセラピストたちは、来談者の制約や弱みに潜む別の意味や可能性を、来談者に寄り添いながら見いだそうとする。
これがリフレーミングで ある。
マーケティング論からみたときのリフレーミングのユニークさは、広く企業で用いられてきた標準的な戦略策定とは異なるストーリーづくりを促すことにある。
企業の戦略策定では自社の強み、弱み、機会、脅威の4点を見極めるSWOT分析という手法がよく使われる。
そこでは、見いだされた強みを生かし、弱みを克服しながら、機会と脅威に対峙していく方策の検討が進められる。